「ま」  (トライアスリート)
地域 : 海外    年齢 : ぴちぴち ←洋服がw
一言 : 
2010年は100マイル制覇!          2010年は100マイル制覇!          2010年は100マイル制覇!          2010年は100マイル制覇!          2010年は100マイル制覇!          2010年は100マイル制覇!          2010年は100マイル制覇!          2010年は100マイル制覇!
月日 距離 内容 タイム メモ
6/01 月
55.4 R
Fort Lee-GWB-Manhattan-CP x 2.5周-Astoria
6時間10分くらい?
仕事を早めに終わらせて、3時半から9時半過ぎまで、6時間走実施。恥骨や膝の様子が変だな〜っと思ったら迷わず歩いたが、結局徒歩は6キロくらいだった。意外と走れたけどやっぱり痛かった。給食はCPのプレッツェルとゲータレードオレンジ。歩きながら食べた。プレッツェルはもちろん完食。食後すぐに走ったが、全然平気だった。私の胃袋は本当に丈夫だと思う。この丈夫さが脚にも欲しい。(笑)スペシャルドリンクはペプシコーラー&レッドブル。これが効いたのか?ラン終了後もそんなに疲れていなかった。痛くなければまだまだ走れる感じ。よっぽど昨日の引越しの方が疲れた。(笑)ジムにて1時間ストレッチ。右脚の付け根にキネシオテープ。両膝にファイテンテープ。痛み止めなし。トイレ一回。 今月はサロマ本番が控えているので、これでもう長距離を走るのは止めておく。 (右膝痛、右ふくらはぎ痙攣2回、両股関節正面痛、左恥骨痛(弱))ゆっくり走るよりも、キロ6分以上のペースで走った方が痛みが少ない。速めに走って徒歩を交えて完走できるのかなぁ?そんなの無理だろうなぁ...
6/02 火
0.0 R
お休み

昨日6時間走りを行ったわりには疲れが少ないようだ。今日もちょこっとだけ走りたかった。がまん。がまん。今迄これが出来ず、故障の繰り返しだったということをもういい加減学ばないと!(笑)
6/03 水
0.0 R
お休み

なんだか6時間走りの疲れと筋肉痛が今頃来たぞ...。すっかり老化しているなぁ。しかも食欲が止まらないヨ!6時間走りのせいなのか!?大食いマラソンならいつでも優勝候補だわ!このままだとサロマ本番時にはデブデブランナーになってしまいそう...orz
6/04 木
0.0 R
まったりお休み

アストリア、ブロードウェイ駅前のファラフェルフードベンダーのチキンオーバーライスが激旨!勝手に命名「アッサラームチキン」!(笑)もういいかげんに体重計と向き合って真実を知る必要があるようだ。(爆)
6/05 金
7.3 R
Astoria-QueensboroB
45分くらい?
今日走らないと3日以上空いてしまうので、早朝の雨の中を走った。雨の日は調子が悪い。恥骨&坐骨&膝は痛くなかったが、右骨盤前面が痛くてまったくスピードが出せなかった。帰路はもう歩きたかった。痛いとめげる...orz
6/06 土
10.5 R
Astoria-Roosevelt Island
1時間9分
痛かったのは右前方骨盤と右ふくらはぎ。ふくらはぎは筋肉が強張っている感じ。痙攣注意ってとこだった。でも今日はかなり気持ちよく走れたと思う。
6/07 日
11.3 R
Astoria-riboro B.-Randalls Island
1時間24分 遅っ!
※メモ 右恥骨痛(テーピング忘れ) 右膝、右前面骨盤良し(テーピング有) 右ふくらはぎ、強張り(テーピング有) ---今後の対策 ブラづれ対策。 靴下は足首まで長さがあるものが良。 (cw-xの足首の縫い目がすれる為)
6/08 月
0.0 R
お休み

ここはグッと走りたいのをがまんして休養。(-.-)
6/09 火
6.8 R
Astori Park
42分
速く走ったつもりが遅かった...。もしや故障中の間、練習が出来なかったので走力が落ちたのかと思ったが、よく考えたら体重が東京マラソンの時よりも3キロも増えていたのだった...。噂では体重が1キロ減ると3分タイムが縮むと聞いた事があるけど、3キロ増えた場合は9分タイムが遅くなるのかも...。まずい...。痩せなければ...。サロマ関門ではその9分が命取りだ!(´Д`υ)
6/10 水
11.0 R
Astori Park
1時間
※ 自分メモ テーピングは必ずふちどり! 右ふくらはぎも必ずテーピング! 恥骨痛にはキネシオがいい。 膝、左足首捻挫にはファイテン。ラン後はモーラステープ。 ナイキのシューズとプーマの靴下相性良し。 55キロまではこのシューズでも良さそう。 かなり軽いし、底が薄い割にはプカプカ感がいい。左小指が引っかからないのもいい。 ただしサイズがぴったしすぎ。 うーん、どうするか... スペシャルドリンク。 雨具用意。塩飴。膝サポーター。ゴミ袋。 靴下はプーマ。ランネットソックス。薄ソックスの3つで決まり。
6/11 木
 
     
6/12 金
 
     
6/13 土
 
     
6/14 日
10.0 R
Astoria
1時間7分
しんどかった。体が重い。呼吸が苦しい。出発迄ぎりぎりの仕事だし、忙しいし疲れているだけだといいのだが...。もしや走力が落ちたのかな...。ますいなぁ。あー(><)
6/15 月
9.8 R
Astoria Park Track
46分12秒
体重も増えちゃったし、ゆっくりイーブンで走る練習ばかりしていたので、速く走れなくなってしまったんじゃないかと不安だった。公園のトラックへ行き、全力で走ってみたらなんとか速く走ることが出来た。よかった。。。走力は落ちていなかったらしい。。。でも、ゆっくりイーブンタイムで長距離を走るほうがすごく難しいような気がする。しかもフォームがすぐに崩れるので姿勢が悪くなって恥骨や坐骨がすぐに痛くなる。これが出来なきゃウルトラは難しいよなぁ。。。 サロマまであと12日。  はぁ〜、 故障箇所に負担をかけぬよう、増えた3キロをなんとか減らさなくては...orz(
6/16 火
 
     
6/17 水
10.0 R
Astoria
1時間5分
「さろま〜ん」にとり憑かれて、いっぱいいっぱいデス...orz
6/18 木
8.0 R
Astoria
52分
おはようラン。 早朝5時の雨はまだ小雨でした。
6/19 金
 
     
6/20 土
 
     
6/21 日
5.0 R
筑波近辺

大雨の中、カッパ着て時差ぼけジョグ。 13時間のフライトで6/20に成田に到着しました。 出発前日深夜までの仕事と荷づくりで一睡もできないまま、飛行機の中でも眠れずに到着。(泣)到着後も親戚一同の宴会でまたもや眠れず、ヘロヘロ状態でした。未だ時差ぼけと睡眠不足でボーっとしています。 しばらくは、ダンナーの実家の筑波に滞在予定。 ニューヨークから成田までのフライト時間13時間。 ...日曜日はこのフライト時間と同じ13時間を、サロマ湖を走り続けます。。。(´Д`υ) 早く疲れを取らなきゃ〜 ヒ-
6/22 月
 
     
6/23 火
 
     
6/24 水
3.0 R
月島近所

酸素カプセル1時間20分。 マッサージ30分。
6/25 木
1.0 S
月島スポーツセンター

仕上げの水中シコふみウォーキング&水中ストレッチ。 酸素カプセル1時間20分。マッサージ1時間。 明日の朝、サロマへ発ちます。ラップトップは持っていかないので、サロマ湖ウルトラマラソン結果日記は7/2以降になりますが、完走できなくてもちゃんとアップしたいと思います。 その場合はそっとしておいて下さい。(笑) イケるのか自分!?...(´Д`υ)
6/26 金
 
     
6/27 土
0.0 B
0.0 R




↓読みづらいので、ジョグノートの「ま」の7/7の日記をご覧になるとイイと思います。
2009年6月28日(日) 【サロマ湖100キロウルトラマラソン完走記】 私の友人、ジョグノートでリンクしてくださってるラン友さん共々、私が100キロマラソンを完走できると思っていた方は少数派だったのではないでしょうか? だって当の本人である私でさえ、無理なんじゃないかと思っていたくらいですから。(笑) このマラソンの参加を決めた時から100キロという未知の距離にビビリまくり、ただ、ただ、走らなければ!と、何かに追われるように長距離を走る練習をしておりました。が、そんな矢先にまさかの故障。この故障で思うように練習も出来なくなり、ますます100キロという未知の距離に怯える毎日でございました。まさにサロマ湖100キロウルトラマラソンの悪魔「さろま〜ん」にとり憑かれたのであります。 寝ても起きても、仕事中でも考えることは「さろま〜ん」のことばかり。考えるだけでは完走なんぞ出来るわけもありませんが、走りたくても私の体は故障中という有様。こんな悪循環な毎日が続いたある日、とうとう「さろま〜ん」は私の夢にまで出てきたのでありました。 「さろま〜ん」を走るレース当日。 私が自宅から持ってきた荷物の中にはランニングシューズは入っていない。変わりに入っていたのは、黒光りした厚底のハイヒールブーツだった...orz こんな物を荷物に入れた自分自身を呪いつつ、しかたなく厚底のハイヒールブーツで「さろま〜ん」を走る私。走っているのに、全然前に進まない。後ろからは、容赦もなく迫る収容バス。何故か収容バスは、宮崎駿アニメ[となりのトトロ]に出ていた[猫バス]だった。厚底ハイヒールブーツで必死で駆け上がる私。迫り来る[猫バス]に怯えながらも全力で走るが、厚底が地面に引っかかり転んでしまう。「しまった!早く起き上がって体制をととのえなくては!」そう思ったのもつかの間、あえなく[猫バス]に飲み込まれてしまう私。 目を覚ました私は汗びっしょり。 そんな「さろま〜ん」の悪魔が[猫バス]を従えて私の夢に登場したのは、ちょうどサロマ湖100キロウルトラマラソン1週間前だった。 こんな夢にうなされるほど私はビビリまくっていたのだ。この頃になるとジョグノートやラン関係の友人と話すのもイヤだった。「走り」から逃げたかったのだ。「がんばって」と言われるのがイヤだった。ジョグノートのコメント欄を見るのもイヤだった。思うように練習出来ていないのに、ジョグノートへ日記を書くのもイヤだった。あげくのはてには、どうして走力も無いのに100キロマラソンなんて申し込んでしまったのだろうと後悔の気持ちばかりだった。自分で申し込んでおきながらこのビビリ様、本当に情けないが私はヘタレちゃんだったのだ。 だが実は申し込んでからのこのヘタレっぷりが、私に100キロマラソンの完走をもたらしてくれたのだ。計算してこうなったわけではないが、まさにヘタレちゃん大作戦である。(笑) → 6/28 当日日記へ続く 。
6/28 日
0.0 B
100.0 R

サロマ湖100Kウルトラマラソン

11時間45分13秒
↓読みづらいので、ジョグノートの「ま」の7/8の日記をご覧になるとイイと思います。
【サロマ湖100キロウルトラマラソン当日】 ヘタレちゃんの私でもここまで来たら、まな板に鯉状態、もう観念するしかない。前夜寝る前に、故障中の恥骨&坐骨神経、痛くなる可能性のある両膝、両ふくらはぎにテーピングをほどこした。テーピングの上からcw-xのロングタイツを履き、痛み止め2種、麻酔錠、バンテリンスプレーをウエストポーチに入れた。55キロ地点に預ける荷物には、着替えと靴下、替えのシューズ(もちろん厚底ブーツではない。)3000円のユンケル、ウィダーインゼリー、テーピング用テープ、シップなどの他、充電切れの可能性があるため友人から借りたガーミンやi-podも入れておいた。i-podには私が1週間も前から選曲した「いきなりハイテンションなれる曲」がジャンルに関係なく入っている。どの曲も聴いたらノリノリになってしまうテンポのいい曲ばかり。時間は制限時間の半分ぴったり6.5時間分。レースの時には音楽を聴かない私だが、55キロ地点でヘタレた場合の起爆剤として用意したものなのだ。 完走する自信がまったく無いまま、ずうずうしくもスタート地点前方付近に並ぶ私。スタートは早朝5時。サロマ湖100キロウルトラマラソンの制限時間は13時間。1分、1秒がすごく大事なのだ。少しでも前に並んで時間の節約をしなければならない。 --- 【スタート〜55キロ】 スタート時の天気は曇り。コース前方数メートルは霧の中だった。最初の作戦は42.195キロフルマラソンの関門時間5時間30分後よりも1時間速い4時間30分で走り切ること。ペースはキロ6分20〜25秒だ。これ以上速くても、遅くてもいけない。速いとのちにスタミナが持たなくなるし、遅いとその後の関門時間が厳しくなってしまう。今までのフルマラソンでは、こんなに慎重に作戦を立てて走ったことはないのだが、「さろま〜ん」にとり憑かれ、すっかりヘタレになってしまった私にはこれしか方法がなかったのである。 ガーミンを見ながらキロ6分20〜23秒のペースを保つ。スタート前に市販の痛み止めを飲んでいたために、恥骨&坐骨はまだ痛くはない。いたって快調だ。だが霧で景色が見えないためか、走っていてもなんだかつまらないのである。困ったことに、早くも集中力散漫である。しかも30キロから40キロにいたっては、なんとあまりのつまらなさに、もう辞めたくなってしまったのだ。それでも、「あ〜、まだ30キロ地点だよ...。あと70キロもあるし...。うわっ、70キロってなんだよー」などど一人つっこみを入れつつ、なんとか走っていたのだが、いかんせんつまらない。頼みの綱のランナーズハイも来ないままなのである。 そんな時、遥か前方にミニ傘帽子をかぶったサロマ名物サロマンブルーのおっちゃんを発見♪このおじちゃん、サロマ湖100キロウルトラマラソンのHPに載っている有名なサロマンブルーのランナーさんで、なんと頭にミニ傘が開いた状態の帽子を被っているのだ!目立つったらありゃしない!(笑)私はHPで写真を見たときからこのおじちゃんが気になって、気になってしょうがなかったのだ。さっきまでつまんないモードで走っていたくせに、おじちゃんの登場でいきなりハイテンションだ♪おじちゃんを目指し、ノリノリで追いかける私。おじちゃんはキロ7分くらいのペースでゆっくり走っていた為に、私のペースをあまり乱さずに、40キロ付近でおじちゃんを捕まえることに成功したのだ! 「いつもお写真見ています!今日のお天気(霧雨)にも、その傘は最適ですね。^^」と声をかけると、おじちゃんはニコーッと笑ってくれて、いろいろお話しながらしばし一緒に走ることに成功〜♪おまけに初めて100キロにトライすることや、サロマ湖100キロウルトラマラソンの為にアメリカから来たことを話すと、「初めてにしてはなかなかいいペースですよ。その調子で行けば大丈夫ですよ。」とお褒めの言葉まで頂戴し、かなりご機嫌になる単純な私。(笑) その後はおじちゃんよりも私のペースの方が若干速い為に、お互いの健闘をたたえお別れし、今度は若いイケメンランナーを見つけては話しかけるといった、お得意技走法で足を進め、(けしてナンパではない。)気がついたらなんと42.195キロ地点を過ぎていた。(笑)タイムは4:40:43。しゃべりながら走っていたので計画よりも10分も遅い通過となってしまったが、楽しかったので、「まあいいいか〜^^」だ。早くも「慎重な計画」は崩れてゆき、私らしさの「いいかげんさ」が頭角を表してきたようだ。 50キロ通過タイムは5:34:59。 「慎重な計画」から4分59秒遅れで50キロを通過するが、50キロ手前付近でトイレに行ったロスが5分あるため、「慎重な計画」どおりということで、ニヤリとする私。 55キロレストステーション到着。 ここでおにぎり3個、ウィダーインゼリー1個、バナナ2個、爆食タイムである。(笑) なんとそんなに空腹感を感じていなかったにもかかわらず、おにぎりを1個口にしたらいきなりスイッチが入り、止まらなくなってしまった。実はお腹が空いていたようだったのだ。さらに預けていた荷物から3000円のユンケルを取り出し一気に飲み干し、足の裏が痛かったので厚手の靴下に取替え、坐骨神経や膝にバンテリンをふりかけてマッサージをしていたら、なんと20分も経過してしまったのだ。雨が降ったらいけないと、あわててウィンドブレーカーを腰に巻き出発するも時すでに遅し、60キロ関門まで50分近くの貯金があったのに、20分もレストステーションで使ってしまった為に、30分しか貯金が無くなってしまったのだ。食べ物で身を滅ぼす。。。いかにも私らしいが、こりゃいかん! --- 【60キロ〜80キロ】 関門貯金を30分まで縮めてしまった私の60キロ通過タイムは7:02:48。午後12:02分 60キロ関門時間は7:35:0。午後12:35分だったので、関門閉鎖時間の33分前に60キロを通過したことになる。貯金が3分増えて、33分になった。^^60キロからは市販の痛み止めではなく、医師から処方された痛み止めを飲んだ。練習時にはどんなに痛くなろうとも、これらの痛み止めは一切飲んではいない。この日、サロマ本番の為に痛み止めをとっておいたのである。60キロも走っていると流石に恥骨も坐骨もブツブツと痛みを訴えてきたので、大人しくしてもらうためには飲まざるおえないのだ。痛み止めを飲んで、スペシャルドリンクとして預けたコーラ&眠気さましカフェインドリンクを飲んだとたんに、急に元気になってしまった。i-podの音楽も手伝ってもうノリノリ状態。いきなりのランナーズハイがやってきた。 60キロから80キロ地点でこんなにノリノリになるとは思わなかったが、もうどこまでも、いつまでも走っていられそうなくらいに体が軽いのだ。この地点になるとずいぶん歩いている人も多く、何人抜いたのかもうわからないくらいのゴボウ抜き。気持ちいい〜♪ 背中に「凡」と書いてあるオレンジのTシャツを着た若いおねーさんもランナーズハイが来ているのか軽快に走っている。その背中の「凡」の字を目指し、私も追いかける。追いつく。追い越す。また抜かれる。追いかける。追い越す。いつの間にか「凡」のおねーさんと私の一騎打ちになってしまった。(笑) 70キロ通過タイム8:15:10。(関門閉鎖30分前) 70キロ付近で2回目のおトイレへ行ってしまったために、「凡」のおねーさんとの勝負はここまでで終わった。最後はおねーさんの勝ちだったような気がする。 ランナーズハイが切れ掛かり、なんだかまたつまんないなぁ〜と集中力が散漫になってきた80キロ付近にて、折り返しゴールへ向うTomokoさんとすれ違いまた元気を貰う。^^ 80キロ通過タイム9:27:54。(関門閉鎖33分前) --- 【80キロ〜100キロ】  <天国のような景色の地獄、ワッカ原生花> 80キロを通過するとなんと、今まで過去に痛くなったことなどない左膝がすごく痛くなってしまった。「いだだだーっ!」もう涙目だ。これは今まで飲んだ痛み止めじゃ効くわけない痛みなので、とりあえず医師から処方された麻酔錠を口にほおりこむ。イヤだ。絶対に止まりたくない。歩くのもイヤだ。なにがなんでもゴールまで行きたいのだ。 お願いだから薬よ、効いておくれ。ここまで走ってくれた脚よ、どうもありがとう。。。でもあと20キロ。もう少しがんばっておくれ〜心の中でこんな言葉をつぶやきながら左膝をなでる。(;.;) 走りながらバンテリンを膝にかける。赤やオレンジの花が咲き乱れる美しい景色のワッカ原生花が、三途の河を渡った後の天国に見える。遠くに見えるオホーツク海が三途の河かしらん?天国行きか地獄行きかを決める閻魔大王は、さしずめ90キロ関門に立っているおじちゃんってとこだろうなーなどど、心で思いつつ麻酔錠が効くのを待つ。 が、麻酔錠はまったく効く様子がなく、左膝の痛みは増すばかり、バンテリンをシューシュー吹きかけながら走る私の姿はかなりおかしかっただろう。バンテリンの吹き煙で私の回りは強烈な匂いになっていたのだから。バンテリン臭の中から回りを見渡すと、ほとんどのランナーが歩いているのに気がついた。80キロの関門を過ぎてしまえば、90キロ、100キロまでの関門閉鎖時間は1時間30分に延びるのだった。この関門ペースだとキロ9分。歩いてでもゴール出来るってワケなのだ。 私はどんなに痛くとも歩くのはイヤだった。 ノロノロでも走っていたかった。走って100キロを完走したいという思いがあったので、膝をひきずりながらもゆっくり走っていた。残りあと15キロ地点、もう一錠、麻酔錠を飲む。しばらくするとやっと痛みが和らいで、なんとか自分のペースであるキロ7分くらいまで走れるようになった。そんな時にジョグノート仲間のぐっさんとすれ違い、ここでも元気をもらう♪ 90キロ通過タイム10:40:43。(関門閉鎖50分前) この時点で左膝が痛いというだけで、体力的には全然余裕だった。恥骨も坐骨神経も痛くはない。ゆっくり走っているせいか呼吸もおだやかだ。左膝も少しは薬が効いたのか、さきほどのような強い痛みはなくなりつつあるし、あと残り10キロラストスパートすることが出来るかしら???どうしよう...やってみるか...。村上春樹さんの本に書いてあったようなゴボウ抜き、ぜひやってみたいなぁ。うーん、どうしよう...。えーい、やってみよう! 90キロを通過した時点で私の脳ミソの回路が切れてしまったのか、残り10キロを全力で走ってみたいと思ってしまったのだ。今まで走った時間10時間40 分。体力も限界だというのに、私の頭の中にはゴボウ抜きをしてみたい気持ちでいっぱいだったのだ。ウエストポーチに入っている飴を口にほおりこみ、全身に力を込めて走り出す。体全部を前傾姿勢にしてダッシュをかける。するとさっきまでノロノロだった私の足はあきらめたように走り出す。スピードに乗るまでに時間はかからなかった。あっという間にキロ6分くらいまでスピードは上がった。すごい!やれば出来るじゃん!がんばれ脚くん達よ〜!流石にキロ5分台までのスピードは出ないものの、キロ6分から6分半でも回りのランナーをごぼう抜きすることが出来た。わーい! わーい! 調子に乗って走っていると、なんと、とんでもないことが起きたのだ。 「バキッ!」!!!! さっき口にほおりこんだ飴を無意識のうちに噛んでしまったその時、なんと私のクラウン(差し歯)が割れてしまったのだ。 ガーン! 「えぇぇぇぇぇー!!!!」 口に手をやると無残にも割れてしまったクラウンの破片が唇にくっついているのがわかった。走りながら何事もなかったように、クラウンの破片をウエストポーチにしまう私。。。 「もしかして...今、私、歯抜けなんだよなぁ...しかもこのクラウン、$1000以上したのよねぇ...。」 うわー!  これから念願のゴールテープを爽やかな笑顔で切ろうって時になんてことをー! うわー! こりゃあ大変だ!  うわー! 早く帰って歯医者さんに行かなければっ!!!(><) ...もちろん早くゴールしたからといって私の主治医が北海道にいるわけがないのだが、この時は疲れの為なのか?支離滅裂な考えしか浮かばず、何故か一刻も早く帰って歯医者へ行かなくては!と思い込んでしまったのだ。 スペシャルドリンクの空コーラのペットボトルを片手に持ち、(ゴミ箱が無くて80キロからずっと持っていた。)口に手をあて走る様はなんとも滑稽な姿だが、ここからの私のスピードはすごく速かった。念願のゴボウ抜きは、何人抜いたのかわからないほどだった。が、そんなことより早く歯医者に行かなくてはという思いがすごく強かった。 ゴール手前1キロ付近、沿道の人々が声をかけて応援してくれる。 が、そんなことより早く歯医者だ! ゴールゲートが見えてきた。 が、そんなことより早く歯医者だ! ゴールテープを切ってゴールする。 あ、ゴールしたって歯医者はいないジャン!(ここで正気に戻る) と・とりあえず両手を挙げて笑わなくっちゃ! ゴーーーーーーーール ♪♪♪ ※ゴール後、クラウン負傷の他に、麻酔錠の飲みすぎでゲロゲロになり、カニやホタテ三昧だったであろう宿の夕食が食べれなかったことは言うまでもない。 (-_-)チーン --- 練習不足の私が11時間45分で完走できた勝因は、やはり100キロという未知の距離にチャレンジするにあたりヘタレちゃんになって慎重になったことだと思う。練習時も痛くなったら無理をせず、練習を休み休息日にした。完走できないかもしれないという思いから、最後の10キロまではけしてスピードを上げなかった。慎重にレースタイムテーブルを作り、表にしてゼッケンにくくりつけ、その通りに走った。走行中は何度もその表を見て、遅れているようならすぐに修正タイムを頭で計算しなおした。後はやっぱりクラウン負傷ダッシュ...。まあそんなところだろう...。(笑) でも一番の勝因はジョグノートやラン友達の皆さんの応援だったと思います。ニューヨークで応援してくれたラン友さん達。メール応援をくれた友人。皆さん、本当にありがとうございました。 --- サロマ湖100キロウルトラマラソン完走タイム 11:45:13。
6/29 月
 
     
6/30 火
 
     
走行距離
SWIM
BIKE
RUN
1
0
248
km
km
km